農業・農村は、国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、良好な景観などの多面的機能を有しており、その利益は広く国民が享受しています。
多面的機能支払交付金は、農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を図るための地域の共同活動に係る支援を行い、農用地、水路、農道などの地域資源の適切な保全管理を推進することにより、
農業・農村の有する多面的機能が今後とも適切に維持・発揮されるようにするとともに、担い手農家への農地集積という構造改革を後押しするものです。


地域資源の基礎的な保全活動
活動計画書に位置づけた農用地、水路、農道などについて、「点検・計画策定」「実践活動」を毎年度実施します。
「研修」は、5年間に1回以上実施します。
点検・計画策定
点検
年度計画の策定研修
事務・組織運営等に関する研修実践活動(例)
農地法面の草刈り
ため池の草刈り
水路の泥上げ
農道路面の維持地域資源の適切な保全管理のための推進活動
地域での話合いにより地域資源の保全管理の目標を定め、目標に即した取組を毎年度実施します。
| 農村の構造変化に対応した 保全管理目標の設定 |
▶ | 保全管理の内容や 体制の検討 |
▶ | 推進活動の実施 | ▶ | 地域資源保全管理 構想の策定 |
|---|
| 地目 | 交付単価(10a当たり) |
|---|---|
| 田 | 3,000円 |
| 畑 | 2,000円 |
| 草地 | 240円 |
施設の軽微な補修(必須)
活動計画書に位置づけた農用地、水路、農道などについて、「機能診断」「計画策定」「実践活動」を毎年度実施します。
「研修」は5年間に1回以上実施します。
機能診断・計画策定
施設の機能診断
年度計画の策定研修
補修技術等の研修実践活動(例)
水路の補修
農道の補修農村環境保全活動(必須)
農村環境を保全するための活動として、生態系保全や景観形成などからテーマを1つ以上選択し、「計画策定」「実践活動」「啓発・普及」を毎年度実施します。
計画策定
年度計画の策定実践活動(例)
水質の保全
ホタルの生育環境の保全
施設沿いの植栽啓発・普及
交流活動・広報多面的機能の増進を図る活動(任意の活動)
地域の創意工夫に基づき、地域ぐるみの質を高める活動を選択して毎年度実施します。
a)遊休農地の有効活用
b)鳥獣被害防止対策及び環境改善活動の強化
c)地域住民による直営施工
d)防災・減災力の強化
e)農村環境保全活動の幅広い展開
・農村環境保全活動を1テーマ以上追加
・高度な保全活動を実施
f)やすらぎ・福祉及び教育機能の活用
g)農村文化の伝承を通じた農村コミュニティの強化
h)広域活動組織における活動支援班による活動の実施
i)水管理を通じた環境負荷低減活動の強化
j)広報活動・農村関係人口の拡大
| 地目 | 交付単価(10a当たり) | |||
|---|---|---|---|---|
| 5年未経過かつ 資源向上(長寿命化)に取り組まない |
5年経過 又は資源向上(長寿命化)に取り組む |
|||
| 多面的機能の 増進を図る活動に 取り組む |
多面的機能の 増進を図る活動に 取り組まない |
多面的機能の 増進を図る活動に 取り組む |
多面的機能の 増進を図る活動に 取り組まない |
|
| 田 | 2,400円 | 2,000円 | 1,800円 | 1,480円 |
| 畑 | 1,440円 | 1,200円 | 1,080円 | 880円 |
| 草地 | 240円 | 200円 | 160円 | 120円 |
対象活動
老朽化が進む農地周りの水路、農道などの補修・更新等を活動計画書に位置づけた年度に実施します。
補修(例)
水路の表面被覆
ゲートの補修更新等(例)
U字溝の更新
農道の舗装交付単価
| 地目 | 交付単価(10a当たり) | ||
|---|---|---|---|
| 直営施工に取り組む | 直営施工に取り組まない | ||
| 田 | 4,400円 | 3,640円 | |
| 畑 | 2,000円 | 1,640円 | |
| 草地 | 400円 | 320円 | |
| ※広域活動組織の規模要件を満たさない活動組織の場合は、集落数に200万円を乗じて得た額が上限 | |||
多面的機能の更なる増進に向けた活動
多面的機能の増進を図る活動に取り組んでいる組織が、新たに活動項目を選択し、1項目以上追加する場合、単価が加算されます。
新たに本活動に取り組む場合は、2項目以上の取組が必要です。
水田の雨水貯留機能の強化(田んぼダム)を推進する活動
市町村が県と協議の上、「水田貯留機能強化計画」を策定し、次のいずれかに該当する活動を行う場合、単価が加算されます。
①資源向上支払交付金(共同活動)の交付を受ける田面積の5割以上の水田で、田んぼダムに取り組む場合
②広域活動組織において、集落ごとに、資源向上支払交付金(共同活動)の交付を受ける田面積の5割以上の水田で、田んぼダムに取り組む場合
交付単価
| 地目 | 交付単価(10a当たり) | |||
|---|---|---|---|---|
| 多面的機能の更なる増進に向けた活動 | 水田の雨水貯留機能の 強化(田んぼダム)を推進する活動 |
備考 | ||
| 田 | 400(300)円 | 400(300)円 | ( )は、5年経過又は 資源向上(長寿命化)に取り組む場合 |
|
| 畑 | 240(180)円 | - | ||
| 草地 | 40(30)円 | - | ||
